【美宅光さんインタビュー】顧客の最適解追求のため、中小企業診断士資格を取得!

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【第2回 苦手と向き合い、遂に合格】
過去の記事:第1回

【美宅光さんインタビュー】

4年という長きに渡り悲願の合格を成し遂げた美宅さん。
仕事も多忙であり、かつ、2児の父という役割も担いながら、どのように合格を成し遂げたのか。
第2回は、苦手だった2次試験にどのように立ち向かったのか、その変遷をお聞きしました。

家庭と勉強の両立

――2018年から勉強を継続されていたということで、途中でコロナ禍に入りますが、モチベーションに変化はありましたか。

いえ、特にモチベーションに変化はありませんでした。ただ、テレワークになって通勤時間がなくなったのですが、その時間を仕事に費やしてしまいました。

――ご家庭もある中で、どのように勉強時間を捻出されていたのですか。

1日に勉強できる時間は多くて2時間くらいです。子供もまだ小さいですし、妻も働いているので。だから、朝にやるか、夜中にやるかという感じですね。

――その状況下で合格されるのは本当にすごいですね。

4年の上積みがあったからかもしれません。睡眠時間を削ることもありましたが、おすすめはしませんね。

どのようにして題意を捉えられるようになったか

――4年間の受験の流れをお聞かせください。1次試験だけの年もありましたか。

いいえ、1次試験だけの年はないです。2018年から2020年まで、すべて2次試験で不合格でした。典型的な2次試験が苦手なパターンですね。

――2次試験で、もっとも苦手なところはどこでしたか。

題意を捉えることです。設問において何が問われているのか。それを捉えることが苦手でしたね。

――特定の事例が苦手ということではなかったのですね。

そうですね。事例Ⅳは安定していましたが、題意を捉えることが苦手というのは事例ⅠからⅢに共通することですね。ただ、事例Ⅰは特に題意がわかりにくかったので、事例Ⅰが一番苦手でしたね。

――勉強方法の変遷を聞かせてください。

1年目がTACで、2年目、3年目は独学です。3年目にようやく受験生向けのブログの存在に気付いて、勉強会に出たりしました。4年目はクレアールですね。

――その年に合格されたということは、クレアールの講義との相性がよかったということですか。

いえ、講義を受けているだけではうまくいきませんでした。ですから、藁をもすがる思いでクレアールの先生にメールで問い合わせたんです。ストレートに「題意が捉えられないのですが、どうしたらいいですか」と。

――どのような回答が返ってきましたか。

「論理性や多面性が欠如しているのではないでしょうか。論理的な解答になっているかということを常に意識することが重要です。過去の試験問題の設問だけを見て、何が問われていて、何を解答すればいいかをひたすら考えてください」という回答でした。それまでは、本文にあるキーワードだけにとらわれてしまっていて、文章がきちんと書けていなかったんです。そのことがわかったので、設問だけを見て題意を捉える訓練をひたすらやりました。結局、欠点というか、自分の苦手なところに向き合ったことが大きかったですね。


佐藤 太一

佐藤 太一 取材の匠メンバー、中小企業診断士
千葉県出身・東京都在住。大学卒業後メーカーに勤務するも、より汎用性の高い知識を習得したいという思いから退社し、税理士の道を志す。2012年税理士試験合格。その後、会計事務所にて法人申告業務に従事しながら、経営者に対し税務会計以外のアプローチがしたいと考え、中小企業診断士の資格を取得する。2018年12月登録。趣味は読書と映画鑑賞。

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