【筑間 彰さんインタビュー】 診断士資格ではなく,学習で得た知識にこそ価値がある

【筑間 彰さんインタビュー】 診断士資格ではなく,学習で得た知識にこそ価値がある

【第2回 日常生活から仕事まで 知識をフル活用】

過去の記事:第1回

学習塾経営者として活躍する傍らで2015年に診断士資格を取得し,顧客の経営支援に奔走している筑間彰さん。前回に引き続き,支援先様の「カラオケラウンジ ルシファー」にて,診断士資格の活かし方をうかがいました。

【筑間 彰さんインタビュー】
(写真左が「カラオケラウンジ ルシファー」オーナーの大海さん,右が筑間さん)

資格ではなく,勉強を活かす

――診断士資格の活かし方を教えてください。

診断士資格は身につけた知識を様々な場所で活用できます。例えば,買い物。運営管理の知識を使えば,店舗で「店先に置いてある商品が一番お買い得だな」と考えることができます。
一方で,SWOT分析や3C分析などの知識を仕事の中で使っているにも関わらず,自分の強みが分からないまま独立し,後で困っている中小企業診断士も見受けられます。
診断士資格というよりは,学習で得た知識を正しく活用することが大事です。

――企業内診断士では資格を活かす場がないという声も聞かれますが,いかがでしょう?

その点において「取材の学校」の仕組みは本当によいと思います。自分で案件を取ることの難しさを知っており,案件を紹介していただけるのは非常に有難いことだと感じているからです。ただし,きっかけは与えてはくれますが,それだけでは継続的な発注はありません。継続して受注するにはやはり信頼を得ていくことが必要ですね。

QよりもD

――筑間さんは執筆等,様々なお仕事をされています。仕事を任せられる条件は何だと思いますか?

例えばQCDの観点だと,すでに単価が決まっている案件の場合,C(コスト)はあまり関係ないかもしれませんが,Q(品質)とD(納期)がしっかりしていることが仕事を任せていただける条件だと思います。その2つの中でも,発注先のことを考えるととくにD(納期)が重要です。もちろん,品質があまりにもひどいものは論外ですが,例えば納期よりも1週間前に納品できれば,まだ直す余地があります。そのため,締め切りよりも早めに納品することを心掛けています。
実際,発注する側は期限通りに納品されるか不安なものです。自分が学習塾の経営をしていた際にも,毎回時間ギリギリに来るアルバイトの講師がいました。時間には間に合うだろうと思いつつも,時間通りに来るのかいつも不安でした。これと同じだと思います。


鎌市 航太郎 取材の匠メンバー,中小企業診断士

1983年生まれ千葉県出身。大学卒業後にエネルギー関係の専門商社に入社し,社内システムエンジニアとして11年間社内システムの管理及び導入に携わる。現在は電力関係の部署にて,会計処理の実施及び業務効率化の推進を行っている。また,働き方改革関連のプロジェクトにも参画中。趣味は食べること。

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