【秋元美信さんインタビュー】診断士試験合格の秘訣は、諦めない心強さと家族の支え

【秋元美信さんインタビュー】診断士試験合格の秘訣は、諦めない心強さと家族の支え

【第3回 診断士試験合格の秘訣】
過去の記事:第1回第2回

【秋元美信さんインタビュー】

秋元さんは、金融機関での27年におよぶ様々なキャリアを経て獲得したスキルと、諦めない心強さ、また家族の大きな支えにより4年間の勉強の末、2022年に中小企業診断士に合格されました。今回は中小企業診断士試験の勉強方法や合格の秘訣について語っていただきました。

合格までの道のり

――診断士試験の勉強はいつ頃から始められましたか?

2018年からです。1次試験は3回、2次試験は4回受けました。最初の1次試験で合格して、すぐに2次の勉強を始めましたが、勉強が間に合わなく、その翌年また2次試験を受けて敗退しました。また1次試験からやるのか躊躇しましたが、家族の後押しもあり、ここで諦めてはいけないと奮起しました。その結果4年目で2次試験に合格できました。

主な勉強方法としては何をされましたか?

受験機関を3つ通いました。具体的には「AAS 中小企業診断士2次試験対策専門校」、「中小企業診断士受験対策 TBC受験研究会」、「MMC」です。

――次試験での得意・不得意科目はありますか?

1次試験では情報システムと財務・会計が得意でした。一方、苦手だったのは経済学です。どうしても最後まで克服はできなかったです。やればやるほど点数は伸びてきたのですが、合格点をとりながらも最後まで苦手意識は拭えなかったですね。

――次試験では苦手な事例はありましたか?

事例Ⅰが苦手でした。本番では書けた気になるのですが、いざ蓋を開けてみると点数がよくない。今年合格したのですが、点数開示請求していないので点数はわかりませんが、今年も手応えがあったので、結果は怪しいですね。

――勉強時間の確保について工夫されたことはありましたか?

通勤の電車の中です。往復で1時間半乗っていたので1次試験対策では参考書と問題集、2次試験対策は受験機関の講義動画を見直しました。また2次試験では書かないと理解できないので、書くところだけは土曜、日曜に集中して行いました。やはり2次試験対策は書くことが大事ですね。事例を解けば解くほど、掴むものがあると思います。題材は過去問を中心に受験機関の新作問題も繰り返し解いていました。

家族の支えがあってこそ

――ご家族の後押しが力になりましたね。

診断士試験が子供の大学受験とかぶっていました。父親として途中で投げ出す姿を見せたくないですし、妻も応援してくれましたので頑張れたと思います。家族の後押しがあって最終的にいい結果になったのかなと思います。家族がいなかったら2年目が終わった時点で、勉強を止めていたと思います。合格した時は家族皆がすごく喜んでくれました。

――合格発表はどこで確認されましたか?

会社の休み時間にスマートフォンで見ました。信じられなくてこれは去年のじゃないかと思ったくらいです。何度も見直してそれでも信じられなくて、診断士協会の事務所まで確認しに行きました。

――最後にこれから中小企業診断士を受験される方へメッセージをお願いします。

1次試験も2次試験も何回も受けていると、途中で心が折れることもあると思います。しかし、一番大事なことは、そこで諦めないで勉強を続けることだと思います。苦労は試験に合格してしまえば、忘れてしまうものです。家族も喜んでくれます。ぜひ最後まで頑張って頂きたいと思います。




中路慎哉

中路慎哉 取材の匠メンバー、中小企業診断士
東京都在住。外資系ICT機器販売会社にて営業戦略・マーケティングを担う企業内診断士。本業では教育、医療、一般企業と幅広い顧客層に関わる。2022年に診断士合格。中小企業診断士以外では医療情報技術分野に深い知識を持ち、大学病院をはじめ地域クリニックまで幅広いICTソリューションの導入支援活動や業務効率化提案、経営コンサルティングを中心に活動中。

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