【鈴木好之さんインタビュー】受験することを職場に宣言!退路を断って挑んだ中小企業診断士試験

【鈴木好之さんインタビュー】受験することを職場に宣言!退路を断って挑んだ中小企業診断士試験

【第2回 退路を断つ】
過去の記事:第1回

【鈴木好之さんインタビュー】

自己啓発の一環として様々な資格を取得していく中、中小企業診断士の受験を決意したという鈴木好之さん。第2回は、同じ会社で中小企業診断士の資格を有する役員とのつながりや職場内で受験を宣言したことついてうかがいました。

朝の1分間スピーチで中小企業診断士試験に挑戦することを宣言

――中小企業診断士の資格保有者は周りにいたのでしょうか。

所属している部門の役員の方が中小企業診断士の資格を持っています。自分が受験を迷っている時にも一度相談をしまして、「中小企業診断士ってどうですか?」という話をしたら飲みに連れていってくれて、資格の説明を詳細に受けました。その方自身は、自分の知識の棚卸として50歳を過ぎてから取得したとのことでした。実務的にすぐに職場内で活かせるものではなくても、論理的な考え方を実践するのにすごく役立っているという話を聞きました。相談の場として飲みにも連れていってもらっていましたし、「これはもうやるしかないな…」と思い、その場で「挑戦してみます」と伝えました(笑)。

――自部門の役員に宣言するというのはすごいですね。資格試験を受ける際は会社の方に黙って勉強する方も多いという印象がありますが、鈴木さんの場合はオープンにされていたのでしょうか?

オープンにしていましたね。当時、職場の朝礼時に一人1分間スピーチのような時間がありまして、その場で中小企業診断士の試験を受けることを宣言しておきました。

――勇気ある行動ですね。因みに、受験1年目の勉強し始めた時ですか?受験勉強が板についてきて、合格が少し見え始めたとか、2年目、3年目というタイミングではなく?

受験勉強を始めた頃ですね。あとに引けない状況にしないとサボるタイプだと自覚していましたので、周りの方に宣言することで自分を追い込みました。学生時代の勉強や仕事でも締切間際に焦って取りかかる自分の性格をわかっていたので、サボる理由をなくしたかったんですよね。

――職場の方に宣言されたことによってプレッシャーを感じたり、その後言わなければよかったと後悔することはありませんでしたか?

プレッシャーは感じていなかったです。宣言したことを後悔もしなかったですね。単純に、自分がサボらない理由をつけるために宣言をしたので、良い報告をしなければならないという気負いはなかったです。ただ、最初に相談をした役員の方には、試験の状況を都度報告していました。1年目の1次試験では経営法務で足切りになってしまったことや、2年目の2次試験では惜しくもあと3点足りなかったことなど、受験状況をありのままに報告していました。

――1次試験、2次試験共に苦労しながらも無事3年かけて合格されていますが、合格後は職場の反応はいかがでしたか?

「受かったらしいね」と職場内で声をかけられたり、こちらから受験するとは話をしていなかった人からも声をかけられたりしました。

――中小企業診断士試験に受かってから、相談や報告をしていた役員の方とのお付き合いに変化はありましたか?

付き合いが大きく変わったりはしていないんですけど、試験合格後はよりフランクに接することができるという感覚は勝手ながら抱いています。役員だから遠い存在というわけではなく、遠慮なく喋れる距離感になったように思いますね。中小企業診断士の資格を本業でしっかりと活かすように言われていますので、期待に応えてこれから資格の活かし方を考えないといけないですね。





阿久津 康史 取材の匠メンバー、中小企業診断士
茨城県水戸市生まれ。東京都在住。大学卒業後、旅行会社に入社し、商品企画やメディア営業に従事。その後、リース会社に転職し、現在は投資戦略部門で新規事業の立案を担当している。2022年11月、中小企業診断士登録。会社員として働きながら、副業として中小企業診断士兼社会保険労務士事務所を開業。本業・副業に加えて家事・育児にも追われる毎日の中、自分自身が心から満足できるワークライフバランスを探求中。

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