【宮田香耶さんインタビュー】コーチングを極めて小さな企業のお助けマンになりたい一心でつかんだ切符

【宮田香耶さんインタビュー】コーチングを極めて小さな企業のお助けマンになりたい一心でつかんだ切符

【第3回 切符をつかむための挑戦(完結編)】
過去の記事:第1回第2回

【宮田香耶さんインタビュー】

現在コーチングを会得されて個人事業主としてコンサル業を営んでいる宮田香耶さん。第3回は失敗から得た教訓を生かして見事切符をつかむまでのことと、これからの夢を語っていただきました。

失敗から得た教訓

――初めての2次試験受験からの気づきは何かありましたか。

結果を受けて正直何が良くて何が悪いのかわからない状態でした。何のために2次試験があるのかが理解できていないことを痛感しました。考えてみると1次試験の勉強も形式的にやっていたため、引き出しとして活用できるレベルではありませんでした。そこで設問に対して学んだ知識をすべて引き出せるようなフレームワークを持つことができるように勉強しなければいけないと感じたことが1つ目の気づきでした。

2つ目は解答について定められた字数内で論理的に収めることができませんでした。論理的に書こうとすると字数が足らず、字数を気にすると論理的に書けず、みたいな感じでした。そこで論理的な文章を定められた字数内で収める文章構成力を高める必要性を感じたことが気づきでした。

――そのような気づきがあって試験に向けてどのような取り組みをされましたか。

最初は設問よりSWOT分析や問われている内容が全社戦略か事業戦略かぐらいのことは理解できましたが、それを論理的に文章に落とし込むことができませんでした。それについて悩んでいたところ、職場の先輩が専門学校で学んだ体系図について教えていただきました。そこで、事例を整理するために自分で体系図を作り、それをまとめる練習を徹底的に行いました。今まではレイヤーが混同してしまい解答が重複することが多々ありましたが、体系図を用いて与件の内容を整理するができるようになり課題が解消されました。

もう一つは「設問分解」について教えていただき、設問に対して自分なりの形を持って解答することを学びました。それを自分なりに試したところ私の中ですごくはまり、ひたすら訓練し自分のモノにできたと感じたのは試験の2か月前でした。

――努力の甲斐があり合格されたわけですが、その時のお気持ちはいかがでしたか。 

実は私は試験の合格発表日を1日間違えていました。発表日は木曜日だったのですが金曜日と思い込んでいて何気なしに確認すると自分の番号があるではありませんか。私は自分の番号があったことが信じられず、職場の先輩に番号のスクリーンショットを撮って確認していただきました。その時に発表日を1日間違えていたことを教えていただき、初めて気づきました。これは今では笑い話です。

切符をつかんだ!小さな企業のお助けマンになる!

――資格を取得されて、これから何をしたいですか。

あくまで資格はスタートラインに立つための切符だと思っていますので、経営の支援をもっと本格的にやっていきたいと思います。特に私が今までご支援してきたお客様は一生懸命仕事をしていますが、日々の資金繰りを見ていないなど数字に対しての意識が薄くもったいない、と思っているのでそこを支援できればと思います。また、大きい会社より小規模の会社で毎日数字を見ていたら絶対良くなるという会社はたくさんあると思うので「そこに手が回っていないよね」という会社の支援をやっていきたいです。

――最後になりますが、これから中小企業診断士を目指される受験生にメッセージをお願いします。

やっぱり月並みですが「頑張れ!あきらめるな!」の一言です。人によってそれぞれですがお客様を支援する自分のイメージを持って、その切符を得るみたいに思っていただけると頑張れるのではないかと思います。そういう意味で「あきらめないで」と言いたいですね。

中小企業診断士の資格については独占業務はないですが、さまざまな可能性を秘めている資格だと思っていますし、情熱をもってお客様の会社をよくしていくという使命感をもって資格取得にチャレンジしていただければいいと思います。今頑張ればその先に新しい世界があるのだと思って頑張って欲しいですね。





池崎 良徳

池崎 良徳 取材の匠メンバー、中小企業診断士
1963年生まれで今年還暦の新米中小企業診断士。2022年5月登録で現在も住宅設備用金具の企画卸業で経理・総務・購買・品証の責任者として奮闘している社内診断士。今後は企業再生に取り組むことを考えています。

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