【吉原正剛さんインタビュー】キャラクタービジネスで培った分析力を活かし、弱点克服により2次試験を一発合格

【吉原正剛さんインタビュー】キャラクタービジネスで培った分析力を活かし、弱点克服により2次試験を一発合格

【第3回 これからの展望と中小企業診断士の魅力】 
過去の記事:第1回第2回

【吉原正剛さんインタビュー】

映画などエンターテインメント業界の会社でキャラクターグッズの開発企画に携わる吉原正剛さん。落ち着いた雰囲気で滑舌よく話される姿が印象的です。今回は試験合格後の活動や、将来やりたいこと、中小企業診断士の魅力を中心にお話をうかがいました。

――診断士試験合格後から、これまでの活動内容に関してお聞かせください。

実務補習の申込ができなかったので、実務従事で15ポイントを取得する活動をしました。実務従事では試験後の同じ境遇の方々が参加されていました。資料の作り方やプレゼンの仕方等、とても上手な方が多く、刺激を受けつつ自分も勉強しなければと改めて感じました。それ以外は子供も産まれ家のことを優先しようと考えていたのであまり活動はしませんでしたが、時間を有効に活用しようと、ファイナンシャルプランナー(FP)の2級を取得しました。

将来の展望

――大事なことを優先して活動されていたのですね。FPの資格を取得されましたが、今後中小企業診断士としてはどのような活動をされたいでしょうか?

現状、今すぐ中小企業診断士で独立しようとは考えていません。今の会社の仕事にやりがいもありますし会社の中でずっと頑張っていきたいと考えています。ただ、定年の時期などで自分の経験を活かして独立ができたらよいとは思います。もしコンサルタントをやるとしたら、極力知らないことを減らす必要がありますし、FPの勉強もそうですが、勉強することは一杯あると思います。

――どのような分野で独立したいと思われますか?

自分の業界は特殊ですが、今やっているキャラクタービジネスに関しての知見は人よりあるかなと思います。中小企業が著名なキャラクターを使ったプロモーションをやりたい、商品化をしたいということがあれば、そこをアレンジできる中小企業診断士としてお手伝いができれば、そのような形がよいと思います。

――自社商品のプロモーションに関わるキャラクター事業はニーズがありそうですね。

そう思います。いろいろなキャラクターがある中で、世間がイメージされているほどこのビジネスの条件は高くないと思います。ライセンス料は定価の5%程度の場合のこともあるので、そこまでお金をかけずにできます。また、キャラクターも映画も水物ですが、そのコンテンツがヒットする少し前の瞬間で契約ができれば、大きな売上を得られる可能性があります。実際キャラクタービジネスで成功した企業は、その流れを読み第二、第三のキャラクターで成功しようとしています。このようにしくみ化するとヒットする可能性も高くなり、大きな成功の可能性があるのが面白いところだと思います。

「3つめの場所」と「勉強の習慣」

――診断士資格を取得し将来に向かって目標を固めつつある吉原さんから、今後中小企業診断士を目指す人に、中小企業診断士の魅力を教えていただけますでしょうか。

いろいろあると思います。1つめは端的には人脈が拡がることですが、言い換えると「3つめの場所」ができるということです。会社のつながりや趣味のつながりではない「3つめの場所」ができることで、そこで学んだことや人脈は会社の仕事にも役に立ちますし、いろんな人とつながれることは人生の豊かさにつながります。もう1つは、勉強する習慣がつくことも大きいです。世の中の変化が速いので、常に勉強していないと取り残されてしまいますが、診断士試験を通して勉強の楽しさや魅力がわかると、自主的に勉強に取り組むことができるようになると思います。

――「3つめの場所」の確保と「勉強の習慣」が得られるのは大変魅力的なことですね。

大いに魅力的ですし、将来が開ける可能性があると思います。知名度が少ないのがもったいないと感じますが、いろいろなバックグラウンドの方がたくさんいるので面白いですし、チャレンジしてみる価値はあるのではないでしょうか。




大島 隆裕

大島 隆裕 取材の匠メンバー、中小企業診断士
神奈川県横浜市生まれ、東京都在住。大学卒業後、専門商社に入社し、法人営業、財務部門、海外子会社への出向等を経験し、現在はバックオフィスの管理全般を担当。2022年12月に中小企業診断士登録。東京都中小企業診断協会城東支部に所属。中小企業支援を林住期の中心に据えるべく活動中。

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