【岡部匡太さんインタビュー】周りに流されない。自分軸を貫いて一発合格!独学を逆手にとった勉強法とは。

【岡部匡太さんインタビュー】周りに流されない。自分軸を貫いて一発合格!独学を逆手にとった勉強法とは。

【第2回 豊かなキャリアを目指し勉強を再開。その手段とは?】
過去の記事:第1回

【岡部匡太さんインタビュー】

2021年度に独学・ストレートで診断士試験合格を果たした岡部さん。可能性豊かな将来を見据えて2度目の勉強を開始した後、合格を実現するために、どのような軌跡を描いてきたのか。第2回は、独自の勉強法についてうかがいました。

通信教育でワークライフバランスを実現

――どのような方法で勉強されたのですか。

学校に通うのが一番よいだろうと思っていたのですが、平日・休日に通学時間が固定されてしまう点と経済的な面を考慮した結果、通信教育の「診断士ゼミナール」を選択しました。勉強時間は、細切れになってしまうと意味がないと思ったため、朝は5時に起きて1時間。さらに夜の帰宅後に1時間。平日はこの1日2時間をベースにしました。休日も同様に、朝は早起きをして5時から7時まで2時間ほど。そうすると、休日は子供とも普通に遊べますし、家族との時間も十分とることができました。ただ、夏や秋はよいのですが、冬の早起きは少しつらかったですね。

――入社3年目の初チャレンジと今回で、何か違いはありましたか。

初めて中小企業診断士にチャレンジした時は、まだ若く20代でしたので、「無理に勉強を頑張らなくても、まずは仕事を頑張るか!」という気持ちがありました。今回は家族もいて、年齢もそれなりに重ねていたこと。そして、気づけば周りの環境も、セカンドキャリアを真剣に考えるような時代になっていました。大学時代の友人は会計士が多いのですが、税理士事務所に入り直したり、独立したりと、キャリアの選択肢を持つ人が多かったため、それが羨ましかったこともあります。中小企業診断士に独占業務はありませんが、自分自身の仕事にも直結しますし、可能性が広がる資格であることを明確にイメージしてからスタートできた、というのは大きかったと思います。

勉強はパズルのようにスケジューリング。着実にコマを進める

――モチベーション維持はいかがでしたか。スローダウンする時期などもあったのでしょうか。

はい、そのような時期もありましたね。やはり時間で縛ってしまうと、できなかったときに自己嫌悪に陥ってしまうため、週単位で管理することにしていました。コピー用紙を購入して1枚を7等分し、それぞれの紙(ピース)に曜日と勉強する項目を書き込み、「1週間で潰し込めればよし!」としたのです。送られてきた教材の目次を見て単元を区切り、それを1日のピースに落とし込んでいきました。また、朝に講義動画を視聴する際は、眠気防止のため2倍速で、椅子にも座らず立ったまま視聴していました。たまにスクワットなども織り交ぜながら(笑)。

――面白い方法ですね!1次科目の中で、得意・不得意はありましたか。

不得意だったのは、経営情報システムと中小企業経営・中小企業政策です。経営法務や企業経営理論は苦にならなかったのですが、経営情報システムはこれまで全く触れてこなかった世界のため、勉強をしてもイメージがつきませんでした。中小企業経営・中小企業政策は、他の科目が積み重なり、負荷のかかっているところで最後に送られてきたスーパー暗記科目で、あまり時間がかけられなかったためです。ひと通り動画視聴が終わった後は、過去問を中心に演習を行い、点数をエクセルに記録していました。得点が上昇しているのか、下降しているのかを確認して、得点できなかった重点問題はピックアップをしておき、また復習できるように管理していましたね。一方で、難易度の高い問題は深追いせず、捨てる選択をしました。

――岡部さんならではの方法で、着実に進めてこられたのですね。

通信教育でしたので、周りに勉強している人は誰もいませんでした。でも、それが逆に良かったのかも知れないですね。自分の中で、「確実に60点が取れれば大丈夫」と割り切れたので。逆に、仲間が近くにいて周囲の点数を耳にしていたら、人と比べて焦っていたかも知れません。




鈴木 雅子

鈴木 雅子 取材の匠メンバー、中小企業診断士
千葉県出身、神奈川県育ち。大学卒業後、大手小売業で販売・新店立ち上げを担当。その後、自動車部品メーカーでの輸出・生産管理業務を経て、現在は工具メーカーにて購買・販売管理に従事。現職である中小企業への転職をきっかけに、体系的に経営全般を学びたいと考え、中小企業診断士を目指す。2023年中小企業診断士登録。神奈川県中小企業診断協会所属。

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