【髙田浩一郎さんインタビュー】諦めなければ成功する!6年かけて掴み取ったセカンドキャリアへの道

【髙田浩一郎さんインタビュー】諦めなければ成功する!6年かけて掴み取ったセカンドキャリアへの道

【第3回 それぞれの強みを活かして】
過去の記事:第1回第2回

総合物流企業に30年以上勤務し、2023年に中小企業診断士試験に合格・登録をされた髙田浩一郎さん。第3回では当時の葛藤、中小企業診断士を目指す受験生への想い、そして今後の展望についてうかがった。

2次試験を振り返って

6年の受験生生活を振り返ると、2次試験が間違いなく髙田さんにとって高い障壁であった。「それなりに社会人人生を送ると自分の考えが入ってしまうんですよね。あれが邪魔して協会が求めているような解答にならない。」経験豊かであることが逆にネックとなってしまう。そんなジレンマを払拭すべく大きくやり方を変えたのだという。「2次試験では解答の鉄則みたいなのがありますよね。骨子作ってとか、与件文を要素ごとに分解してとか設問から答えを予想するとか。そういうのを全部捨てましたね。」ここまで思い切るためには相当勇気が必要だったのではないか。「最初はこれでいいんだろうかってとても不安でした。ですが色々枝葉を落としてシンプルにすることで、試験の中で求められていることがわかりました。それになるまでにすごく時間がかかりましたね。」

今までの失敗は全て過程に変わる

大きな壁を乗り越え、中小企業診断士への切符を勝ち取った髙田さんは受験生を応援する気持ちが誰よりも強い。「特に多年度生に伝えたいのですが、諦めないでほしいってことですよね。サッカー日本代表であった本田圭佑選手の名言に『最後に成功すれば、“挫折”は“過程”に変わる。だから成功するまであきらめない』という言葉があります。(引用:西沢泰生(2012)『壁を越えられないときに教えてくれる一流の人のすごい考え方』アスコム)失敗のまま終わったら挫折なんだけど、成功すれば今までの失敗は全部過程に変わるんです。同じような境遇の人にアドバイスをすることができるようになる。私も合格するまでに6年かかったんですけれども、諦めなければ必ず合格することができる、ということを強く伝えたいですね。」根気強く挑戦し続けることの大切さを身をもって証明する髙田さんの言葉は、きっと多くの受験生の胸に響くことだろう。

チームで活躍する独立診断士を目指して

現在は企業内診断士として様々な活動に注力されているが、今後は中小企業診断士としてどのような未来を描いているのだろうか。「2025年頃には個人事業主になろうと考えています。実はもう開業届も出しているんですよ。そのために6月からはプロコン塾に入り色々知識を身につけたいですね。」独立診断士としての準備も着々と進めているようだ。「物流と言えば髙田が一番よく知っている、と言ってもらえる存在になりたいですね。何かあれば声がかかるように。」中小企業診断士のバックグラウンドは様々。総合物流企業に30年勤めた経歴は大きな強みとなる。しかし、髙田さんの想いはそれだけではない。「1年界隈に身を置いてわかったのですが、物流だけでは食べていけないなと。基本的にチームというか、誰かと一緒になって動いていくことが大切。なので他にいろんな強みのある方と一緒に強みを掛け合わせて、シナジーを創出していきたいなっていうところですかね。」個人プレーではなく、各々の強みを掛け算できるところもまた中小企業診断士の大きな魅力の一つなのかもしれない。

取材の最後に401枚目の名刺交換をお願いした。「いいですよ、では名刺を10枚ぐらい持ってきてください。開業お祝いのお花を送りますから。」人とのつながりを大切にする髙田さんらしい一言。きっと2025年独立時にはたくさんのお祝いメッセージが届いていることだろう。






田部井可奈子

田部井可奈子 取材の匠メンバー、中小企業診断士
東京都在住。2024年に中小企業診断士試験に合格。現在は製薬企業の営業担当者として勤務しているが、2025年に脱サラし沖縄にて夫婦で宿を開業予定。夢は「東京と沖縄を繋ぐ診断士」になること。10年勤めた医療業界の知識も活かし、多方面で頼りにされる診断士となるべく奮闘中!モットーは「後悔しない人生を歩む」こと。

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