【奥田茂雄さんインタビュー】診断士資格を自社の経営に活かす

【奥田茂雄さんインタビュー】診断士資格を自社の経営に活かす

【第3回】モチベーション維持と今後の診断士活動
過去の記事:第1回第2回

【奥田茂雄さんインタビュー】

2020年度の中小企業診断士試験に合格した奥田茂雄さん。現在は家業である建設機械部品の金属加工をおこなう会社で働き、社長であるお父様からの事業承継に向けて経営について学びながら日々研鑽を重ねています。3回目は試験合格までのモチベ―ション維持と今後の中小企業診断士としての活動についてお聞きしました。

最後までやり遂げる

――どのようにモチベーションを維持しましたか。

2018年5月に勉強を始めて2次試験合格が2020年度で、約2年半かかりました。せっかく始めたので、合格するところまで行きたいと思っていました。特に2次試験は前年受験せず、ラストチャンスだったので、これ落ちたらどうしよう、絶対嫌だという気持ちが強くて何とかがんばりました。2020年は1次試験も受験せず、背水の陣で臨みました。

――もし、2次試験に合格していなかったらどうしましたか。

その頃ちょうど子供が生まれた時期だったので、いったんストップしていたかもしれないです。240点ギリギリでしたが、合格できて本当によかったです。

――周囲の反応はいかがですか。

自社の中では中小企業診断士のことを知っている人はいなくて反応は薄かったです。参加している同業者のグループみたいなものがあって、その中で、同世代で自分と同じくゆくゆくは家業の社長を継ぐ予定の人からは「自分も取ってみたい」という方もいますが、「それ社長になるのに必要なの」という人もいます。反応は様々ですね。合格したことを伝えても反応が薄かった方が中小企業診断士について調べて、後で「すごい資格ですね」という方もいます。まだまだ中小企業診断士の認知度が低いと感じました。

今後の展望と中小企業診断士を目指している方へのメッセージ

――診断士登録後はどんな活動をしたいですか。

まずは協会に入会して研究会やプロコン塾などの活動しつつ、将来的には副業という形で仕事をしてみたいです。中小企業診断士が想像以上に多くの人とのつながりができて、色々な仕事ができるというのを合格した後に知ったので、今更ながら合格できてよかったと思っています。事業承継すると責任が重くなり、自社のことが忙しくなると思うのでなかなか難しいですが、将来的には主に製造業の中小企業のコンサルティングができたらよいなと思っています。

――受験中にやっておけばよかったことはありますか。

私は受験時代に受験生支援団体などには顔を出したりしてなかったというか、そもそも存在を知りませんでした。SNSの活用なども一切やっていなかったので、孤独と言えば孤独でした。そういう勉強仲間をリアルではなくても、何かしらの形で作るともっと楽しく受験期間が過ごせたのではないかなと思います。

――合格に向けてがんばっている方に一言お願いします。

中小企業診断士の資格について調べてみるとモチベーションが上がると思います。資格を取ってから知り合いが増えて色々な交流ができ、自分の仕事も役に立つといったことを想像するとさらにがんばろうという気持ちになれるのではないのかなと思います。

金子 典正

金子 典正 取材の匠メンバー、中小企業診断士

埼玉県出身、明治大学農学部卒業。大学卒業後、IT企業でパッケージシステムの商品企画・開発・コールセンター運営、経営企画を経て現在は法人営業チームのマネージャー。ビジネスマンとしての総合力を身に付けたいとの思いから、中小企業診断士を目指す。2020年5月登録、趣味はサウナ巡り、休日は妻が経営する喫茶店の手伝いをしながら、個人店支援の経験を積んでいる。

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