【第3回 ハイブリッド診断士を目指す】
過去の記事:第1回、第2回
2018年に中小企業診断士登録。大手流通小売業に勤務しながら,中小企業診断士としても活躍する南肇之さん。3回目は今後やりたい活動や,中小企業診断士を目指す方へのメッセージなどをお聞きしました。

企業内診断士でどこまでやれるか証明したい
―お勤め先でも活躍されていると伺っていますが,中小企業診断士としての将来的な独立は視野に入れていますか?
会社を辞めることは考えていないです。会社は嫌いじゃないし恩もあります。辞めなくても診断士活動ができることを証明したし、十分できるんじゃないかと思っています。会社には副業申請を提出した上で活動していますが,副業や兼業を推奨する世の中の流れも大きいですね。会社に拘束されている時間は日中だけなので,それ以外の時間をどう使うかは自分次第です。自分の時間を有効に使って,やった仕事に見合う報酬をいただくといった感じでいいのではと思います。
独立するかしないかの二択じゃない
―今後やりたい活動について教えてください。
診断士活動を通じて培ったものを会社にフィードバックできたらいいですね。例えばAI。ビジネスへのAI導入にあたってのフロー整理や現状分析、ボトルネック抽出などで自分に関与できることが十分あるのではないかと。また弊社の関連会社には中小企業が多いので,そういった企業にこれまでの支援活動で培ったノウハウを活かせないかとも考えています。独立するかしないかの二択ではなくハイブリッドで活動し,サラリーマンも一生懸命、診断士活動も一生懸命に取り組むことで相乗効果を出していけたらいいですね。
中小企業診断士という看板をどう使うか
―中小企業診断士を目指す方にメッセージをお願いします。
中小企業診断士は独占業務がない士業だから,特定の業務をする免許ではなく一種の看板。看板を使って自分の培ってきたものを適用できる場を探すことが大切ですね。場はそこら中に転がっているけれど,待っていてはだめで自分で見つけにいかないといけない。自分で探しに行けばいろんなことができるし,他の資格のように独占業務を前提に限定されるようなことはないです。講師をやっている人もいればコンサル専門の人もいるし,執筆中心の人もいます。進めば道は広がります,ぜひチャレンジしてみてください。

佐藤 智美 取材の匠メンバー,中小企業診断士
大手共済事業団体で経営理念の策定や新店舗立ち上げ、チラシ、雑誌等紙媒体を中心とする広告宣伝等に取り組んできた。また顧客向けセミナーも多数企画し、集客力には定評がある。
趣味は投資。2019年秋社会保険労務士登録予定、ファイナンシャルプランナー。