【鈴木建さんインタビュー】短期独学ストレート合格を果たした10ヶ月勉強法!

【鈴木建さんインタビュー】短期独学ストレート合格を果たした10ヶ月勉強法!

【第3回 鈴木式潮流で独学ストレート合格へ!】
過去の記事:第1回第2回

【鈴木建さんインタビュー】

短期間で2次試験を突破する秘訣は、鈴木さん独特の勉強方法にありました。第3回は、2次試験対策や中小企業診断士としての今後についてうかがいました。

鈴木式潮流とは!?

――2次試験では、かなり深い「振り返り」をされたとか。

はい。夜、じっくりと与件文を読みながら考えるんですが、それは私の感覚でいくと、深海に潜るような気持ちなんです。深海って、真っ暗ですごく静かですよね。深い海の底に一人で潜っていく感覚で、設問文や与件文が何を聞こうとしているのか深く考えていくうちに、潮の流れを感じる気がして。この問題はこういうことを知って欲しくて、こういう与件文にしているのかなとか。その感覚を、私は「潮流」と呼んでいます。

――作問者の意図ということですか。

ええ。例えば、設問文は「〇〇について答えよ」だけでいいはずなのに、その前段で何らかの文章が付け足されています。その理由を考えると、「こういうことを考えて欲しいのかな」「こういう答えを書いてほしいのかな」という「潮流」を感じることができました。

それが合っているのかはわかりませんが、2次試験の問題全体で考えて欲しいことではないかと思うようになって。一度そういう感覚を身に付けると、こういう方向で書けばいいというのがわかる気がしたので、「振り返り」に時間をかけました。

受験ブログでヒントを収集

――他に2次試験で取り組まれたことはありますか。

独学者は情報を集めにくいので、1次試験が終わってから受験ブログを読み始めました。
あるブロガーの方が、事例の分析から「答えは与件文に書いてある」と導き出していて、かなりの衝撃を受けました。TAC模試がA判定で、それなりの自信はありましたが、受験生全員がこれを読んだらアドバンテージなんて無くなると思って。これからの頑張り次第で合否が決まるぞと。

――改めて、そこがスタートラインになったのですね。

そうですね。その後は、自分が考え得る限りの不合格となる理由とその対策をノートに書きだしました。そもそも会場に時間内に着かないとか、試験当日に体調を崩すとか、そういった理由と、それを回避するための具体的な方法です。これだけ対策ができれば落ちるはずがない、と自信を持って試験に臨みました。

合格のその先へ

――リスク管理まで徹底された結果、ストレート合格を果たされました。最大要因は何だったと思いますか。

過去問中心の勉強で、試験の傾向を把握したことです。それと、この試験勉強がストレスではなかったこと。知識が自分の中に貯まっていく感覚があって、やればやるほど身に付くことがやる気につながっていました。

――そういう意味では、この試験は楽しめた者勝ちかもしれないですね。今後、どんな中小企業診断士を目指したいですか。

私は、特定業種に特化するのではなく、北海道で人と人とを結ぶ、産官学の知のネットワークの1ピースになりたいと思っています。そのためにも様々な人に取材し、その発信を通して、私という人間を知ってもらいたいです。

――合格を目指す受験生にアドバイスをお願いします。

私のやり方は、万人向けではないと思います。言えるとしたら、とにかく過去問を解くこと、そして、しっかり復習をすることですね。復習をして、過去問の知識を身に付ければ合格できる試験だと感じています。


境田 美穂

境田 美穂 取材の匠メンバー、中小企業診断士
宮崎県在住。法政大学経済学部卒。税理士事務所で中小企業の税務・アドバイザリー業務に携わり、2020年度中小企業診断士試験に合格。現在は、コンサルティング会社で宮崎を支える中小企業のブレインを目指し、日々研鑽中。

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