【福岡誠さんインタビュー】元・芸人診断士が実現した短期合格の裏側

【福岡誠さんインタビュー】元・芸人診断士が実現した短期合格の裏側

【第3回 「つながる」ということ】
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【福岡誠さんインタビュー】

中小企業診断士1年目で見事、「地方創生☆政策アイデアコンテスト2021」で日本一を受賞した福岡誠さんが考える、診断士受験生に必要なことや、合格後の新人中小企業診断士の心得とは

中小企業診断士を受験する人へのメッセージ

――自分の受験生生活を振り返って、今だからこそわかる反省点や、今後の生活で活かしていきたいことなどありますか?

正直なところ、反省点は無いです。今振り返ってみても、これまでやってきたことがベストな方法だと思います。今後、活かしていきたいことは、受験勉強で時間はいくらでも作り出せるということを実感できたことですね。またまだ、忙しいとは言えませんが、現在の診断士活動と業務を両立できているのも、この経験があるからこそだと思います。

――これまでの受験・診断士経験を通じて、受験生に伝えたいことはありますか?

受験生支援団体に入っていたのですが、多くの受験生の悩みの大半は同じだなと感じました。例えば、受験生ではどのように勉強するか、合格後はどのように活動していけばいいか、などでした。なので、受験時からネットワークを広げて情報を集めることを意識して活動をすることが大事だと思います。

現在の診断士活動で気づいた大事なこと

――ネットワークが大事だと思うとのことですが、中小企業診断士になってからどのようなつながりをもって診断士活動を行っていますか?

受験生支援団体や、中小企業診断士協会に加入し、同期・先輩診断士とつながりをもって活動しています。この1年での大きな成果として、中小企業診断士協会の活動を通じて参加した、「地方創生☆政策アイデアコンテスト2021」という政策アイデアを募集するコンテストで、地方創生担当大臣賞を受賞、つまりは日本一の賞をもらうことができました。

――1年目から華々しい成果を残しており、素晴らしいですね。これまでの受験生支援団体や診断士協会での活動を通じての気づきはありますか

今回、日本一を獲得できたのは、実務補習での指導員の先生の「ツテ」で参加したことがきっかけでした。私の人生の中で「ツテ」があったからできたことがたくさんありました。俳優を始めたのも先輩芸人からの「ツテ」があったからでした。

「ツテ」は自分で作ることが大事だと思うんです。運がいいからつながりができるという場合もありますが、自分で作り出している人をたくさん見てきました。例えば、私が参加していた受験生支援団体などでは、自らが組織の中枢に入り込んで、深く関わろうとする人が多くいました。その人達は、現在でも多くの団体の中枢で組織運営に深く関わっており、その「ツテ」を活用して、中小企業診断士としての活動の幅を広げています。
つまり、「様々な団体に深く入り込むこと・積極的に関わること」が中小企業診断士の活動の幅を広げるためには重要だと気づきました。

キャンプができる老後に向けた今後の将来像

――現在、様々な活動に参加して実績を着実に残しておりますが、今後、5年後どのように活動し、成長していきたいと思いますか?

活動としては、現在所属している団体の中で「世話役」のようなポジションで運営に深く関わっていきたいと思っています。このような活動の中で、多くの人との「ツテ」を作って仕事を通じて学びを得ていきたいです。
成長の方向性としては、自信をもてるような分野を1つ持つこと。具体的には、現業で行っている広告・通販物流の分野がいいかなと考えています。現在は関わっていないけれど通販物流の受託サービスが特にやりたいですね。コンサルティングを起点として、新規顧客を獲得し、通販物流の受託サービスを展開していきたいです。

――強みを持った中小企業診断士となってさらにその先、例えば20年後の将来はどうなっていたいですか?

20年後はちょうど定年ぐらいですね。1つあげるとすると、診断士活動もしながら、たくさんキャンプができるような人生を送りたいです。冗談のように聞こえるのですが、人生100年時代と言われる中で、長年働いたけど老後に節約を強いられて細々と生活するような状態にはなりたくないですからね。

最近、診断士活動で知り合った51歳で独立した中小企業診断士から、独立の理由を聞いて感銘を受けました。定年してから独立では遅いと言う話でした。独立して軌道に乗せられるまでに何年かかるかわからないので、何事も早め早めの準備が大事だと思うようになりました。直近の目標は、2025年までに、いつでも独立できる状態を作り上げたいと考えています。

佐々木 剣太

佐々木 剣太 取材の匠メンバー、中小企業診断士
宮城県出身。大学では半導体物性に関する研究に従事。2012年に大学院を卒業後、精密機器製造業に勤務。半導体部品や導電ゴム部材の開発業務を経て、現在は部門でのDX推進を担当。2022年に中小企業診断士に登録し、神奈川県中小企業診断士協会に所属。企業内診断士として活動中。趣味は資格の勉強。現在、2児の父として育児にも奮闘中。

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