【中路慎哉さんインタビュー】過去から現在の保有スキルを棚卸し、そして未来への準備につなげる

【中路慎哉さんインタビュー】過去から現在の保有スキルを棚卸し、そして未来への準備につなげる

【第3回 子どもの成長に負けずに自分も成長したい】
過去の記事:第1回第2回

【中路慎哉さんインタビュー】

外資系企業でマーケティング担当として活躍している中路さん。第3回目では受験のきっかけにもなったご家族との関係や今後の活動についてうかがいます。

受験の長期化に伴う環境変化と考え方の変化

――娘さんの受験勉強にも触発されたとのことですが、勉強を始めた時ご家族の反応はいかがでしたか?

勉強は2016年10月に始めたのですが、毎週土曜日に仕事の延長みたいにTACに通っていたので、家族は「なんか始めたな」くらいの反応でした。ただ、やはり言わないだけで色々な面で迷惑をかけていた感じはありますね。4年目ぐらいからはいつになったら合格するのかと言われ始め、プレッシャーにもなりはじめました。

――勉強と仕事とプライベートのバランスや優先順位はどのような状態だったのでしょうか?

そうですね。もちろん仕事が最優先になりますので。最初に勉強を始めてから4、5年の間は仕事が6割、勉強が4割、プライベートは0、そんな感じでした。もう本当に家族には迷惑をかけていました。最後の2年間は、頭を切り替えて仕事は6割のままですが、勉強2割とプライベート2割の感じに変えました。

――考え方を切り替えた理由とかきっかけっていうのは何かあったのですか?

そうですね。勉強だけをだらだらやっている状態を変えたかったです。やはり勉強は、集中できる環境を自分で作って一気にやって、日曜日は例えば家族サービスにして一切勉強もやらない。ゴールデンウィークも全部家族サービスに充てて、連休中は勉強やらないとか、そんな形にしてメリハリをつけることがやっぱり大事というか重要だったと思います。
それまではずっとだらだら勉強をやっている状況が何年も続いていたので。もう家族からも来年、また来年、いつまでみたいに言われていました。そういうのは良くないと思い、切り替えました。そうしたら逆にこう気持ちが軽くなったのか、集中できる良い環境に変わりました。

将来の診断士活動に向けた準備段階

――中小企業診断士の資格を取得したことで得たものは何かありますか?

得たものは、まだ実感として見つかっていないと思います。まだ中小企業診断士としてのその活動が具体的に動けていないので。それが実際に動いてから実感できるのかなと思っています。今までと変わったこととして違う勉強を始めました。

ウェブマーケティングの勉強なのですが、インターネットマーケティングの協会が設けている検定試験があって、そちらの講座を今学習しています。実務に直結して役立つ内容だと思ってそれを始めましたが、ちょうど、会社でホームページ改修やアクセス分析によりネット売り上げを伸ばすプランを作っていて、勉強内容が直接役に立っています。ゆくゆくは中小企業診断士として活動する時に必要な知識になることを期待しています。

今後活動していく具体的な業界はありますか?

以前の会社も含めて医療業界をずっと長くやってきたので、あと今は教育業界もやっているので医療と教育ですね。公共分野のお客様の支援をしていけたらと思っています。中小規模の病院やクリニックも中小企業診断士の業務範囲に入ってきたので中小病院の経営管理や、クリニックの開業支援とか、IT知識を活用してコンサルティングできたらいいと思っています。


関 哲生

関 哲生 取材の匠メンバー、中小企業診断士
電機メーカーの企業内診断士。約30年研究開発に従事し、現在はその開発経験を生かしたコンサルティング活動を行っている。東京都中小企業診断士協会城南支部所属

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