【吉江さんインタビュー】コロナ禍のヤル気スイッチが導いた診断士試験合格

【吉江さんインタビュー】コロナ禍のヤル気スイッチが導いた診断士試験合格

【第3回 コロナ禍を乗り越え、診断士合格。その先に目指すものは。(飛翔編)】
過去の記事:第1回第2回

【吉江さんインタビュー】

人生何が起こるかわからない。コロナ禍で生まれた時間を味方につけて無事合格。その先に目指すものは。

コロナ禍で不要になった通勤時間を有効活用

――コロナ禍になって、診断士合格者がYouTube動画をあげている機会が増えたので、独学の勉強方法が多く公開されました。参考にしましたか。

はい。在宅勤務が導入されて、通勤時間が不要となり、かなり勉強がはかどりました。事業所の移転により、もともと1時間半超だった通勤時間が2時間に増えてしまったのです。

――通勤時間片道2時間もかかっていたのですか(驚)

コロナ禍中では在宅勤務になり、通勤時間がそのまま勉強時間になったので良かったです。しかし、一旦コロナ禍が明けて、2021年10月から毎日出社しなさいと言われて困りました。2次試験まであと1ヶ月だというのに。非常にショックでした。

――直前で、勉強できなくなったということですか

毎日出社で困ったので、その時の上司にお願いして、2次試験の受験日までは夕方5時(残業なし)で帰宅できるよう相談しました。当時の上司は大手メーカーからの転職組で受験に対して理解ある人で助かりました。相談の結果、夕方5時に帰れるように配慮してくれたのです。おかげで、2次試験合格できました。上司に感謝です。

独立に向けて現在模索中

――最後、合格されてからの活動について教えてください

できるだけ経験を積めるところを重視して活動しています。

――具体的にはどんな活動でしょうか

補助金のセミナー受けて、パートナー登録し、補助金申請業務をしています。研究会の活動は、これからという感じです。診断士登録したのは昨年の10月で、あれこれ顔を出し始めたのは昨年末くらいから。ほんとうにこれから活動という感じです。

――独立の予定はあるでしょうか

現時点では、何の目途も立っていませんが、別に収入の柱があるから秋には辞めるつもりです。本業をもっていると、色々と募集がかかっても、中小企業診断士の仕事がどのくらいの負荷なのかとか色々考えてしまい、なかなか手をあげづらい。ですので、診断士活動に専念するため、本業をやめて本格的に活動するつもりです。

――合格の前後で、診断士に対するイメージのギャップはございますか

合格直後にから、そんなそれほど仕事がくるとは思っていませんが、現状が普通の状態なのかも、よくわかりません。仕事が回り始めると忙しくなると先輩方は言いますが、私はまだそこにたどり着いていない感じです。自分が何に向いているのかも含めて、模索している状態です。

将来は製造業の新商品開発や新事業開発の支援がしたい

――今後の希望で、中小企業診断士として、こんな活動をしたいとかあるでしょうか

自分の経歴を活かして、将来は製造業の新商品開発や新事業開発の支援がしたいと思っています。

――新商品開発の支援しながら、3年後、5年後どうなっていたいですか

「診る・書く・話す」で言うと、「診る」の伴走支援に軸足を置きたいですが、そのクオリティを上げるために、「書く」「話す」の力も付けていたいです。結果として、支援先企業の売上利益の向上度や達成速度を高めて、信頼を得ていきたいです。

――今年1年で、どこまで達成できそうでしょうか

「診る」につなげるための「書く」「話す」のスキルアップと実践まではできそうです。

受験生の皆さんにメッセージ

――最後に受験生の皆さんに熱いメッセージをお願いします。

やはり、 「過去問」ですね。過去問をひたすらやる。2次試験は「ふぞろいな合格答案(同友館)」がおすすめです。ほぼそれしかやってなかったので、ぜひ、みなさんも過去問中心に受験勉強頑張ってください。受験支援団体のサービスも結構活用したので、「一発合格道場」とか「タキプロ」などの活用もおすすめします。



井上 雅之

井上 雅之 取材の匠メンバー、中小企業診断士
東京工業大学大学院 総合理工学研究科 博士課程短縮修了。博士(工学)。2022年4月、大手企業研究所勤務を経て大学教授に転身。2022年2月、診断士試験に合格。同年5月に中小企業診断士登録、東京都中小企業診断士協会中央支部、神奈川県中小企業診断協会に所属。2023年現在、(独)中小企業基盤整備機構・中小企業アドバイザー(経営支援)、ビジネスコンシェルジュ東京・ビジネス相談員、書籍の執筆、講演など多方面で活動。

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