【Y.Nさんインタビュー】バリバリ活躍するだけが診断士の魅力じゃない。探求心と行動力でつかんだ合格体験記。

【Y.Nさんインタビュー】バリバリ活躍するだけが診断士の魅力じゃない。探求心と行動力でつかんだ合格体験記。

【第3回 中小企業診断士は、人生のボーナスタイムを謳歌する鍵になる】
過去の記事:第1回第2回

【Y.Nさんインタビュー】

多彩な趣味と資格を持つY.Nさん。実務補習を経て診断士登録を予定しています。第3回では、Y.Nさんが描く今後の診断士活動について、これまでの職歴や経験を踏まえて赤裸々にお話しいただきます。読者の皆さんにとって、将来の考え方のきっかけになることを願っています。

トリプルライセンスで活躍すると思いきや!?

――今後は、中小企業診断士・税理士・社労士などの資格を活かせる活動を考えているのでしょうか

実は、資格を活かし切ることにはあまりこだわっていません。将来的には、パソコン1台さえあれば仕事ができ、週に2・3日ほど「ゆる~く」働ければと考えています。

――アクティブに仕事をしているイメージがありましたが、「ゆる~く」ですか。もう少し背景をうかがってもよろしいですか

税理士事務所に転職してみたのですが、私が思い描いていた会計とは異なる状況でした。IT化が進んでおらず、年末には1年分の通帳や領収書をドカン!と一気に持ち込まれ、カード明細もバン!と渡されるんです…。自分がやりたかった会計とは違っていて。

――なるほど。では補助金の申請支援などはいかがですか。現状では多くの中小企業が補助金を必要としているように思われますが

前職で様々な補助金事業を目にしてきました。しかし、補助金を受け取って終わりという事業者が多く、継続的な成功事例は少なかったです。中には、事業計画から申請までを丸投げするケースもありましたよ。一方で、積極的に取り組んで補助金を獲得する事業者は成功していました。私は商店街散策が趣味なので、シャッター街を見たり、地元ならではのイベントに参加することで、彼らの努力や工夫について考えてみるのが好きですね。

人生を謳歌する自分らしい診断士像

――改めておうかがいしますが、中小企業診断士としてどのような活動を予定されていますか

診断士登録はこれからですが、私は自分自身を「専門知識がある人」というよりも、「広く浅く色々なことを知っている人」と自負しています。それでいて専門性が高い案件については専門家につなげていきたい。バリバリ活躍することよりも、他者との連携やサポートの方が向いていると思っているんです。

――なるほど。多数の資格をお持ちなので、多方面に人脈を持っていそうですね。独立についてはいかがですか

独立というハードルはそれほど高くはありません。前職でも開業届を出すことは可能でした。ただ開業するとなると、継続的な営業や顧問先の開拓が必要になりますよね。私が求めているのは、そういったことではありません。「人生のボーナスタイム」のような感じで、「ゆる~く」働いていけたらと考えています。

――多彩なご趣味をお持ちですから共感できました。ゆっくりと人生を楽しんでいきたい、ということですね

はい、その通りです。

まずやってみる。勉強して得た知識は必ず役に立つ!

――最後に、診断士資格を取得した後の人生について考えている受験生は多いと思います。そうした受験生に対して、一言アドバイスをいただけますか

興味があることややってみたいことがあれば、まずは何も考えずに挑戦することが大切だと思います。仕事や生活において、「絶対に合格」というプレッシャーを感じがちですが、挑戦すること自体が大切ではないでしょうか。私も経験から言えますが、合格できなかったとしても、学んだ知識は必ずどこかで役立つでしょう。何も無駄なことはありませんので、興味が湧いたら行動してみることをおすすめします。「未来は行動した後で見えてくる」という考え方も大切ですね。




河野今朝成

河野今朝成 取材の匠メンバー、中小企業診断士
長野県野沢温泉村在住。現在、出身地である野沢温泉村で旅館を経営している。学生時代はスキー選手としてスポーツに打ち込み、その後はエレクトロニクス関連の総合商社で働き、カナダでの語学留学を経て地元へ帰省した。中小企業診断士以外にも宅地建物取引士と旅行業務取扱管理者の資格を保有し、本業の傍ら、地域事業者の経営支援にも携わっている。

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