【井上雄介さんインタビュー】家族への思いからつかんだ執念の合格、2次試験徹底分析勉強メソッド

【井上雄介さんインタビュー】家族への思いからつかんだ執念の合格、2次試験徹底分析勉強メソッド

【第3回 家族への思いでつかんだ合格とその後】
過去の記事:第1回第2回

【井上雄介さんインタビュー】

第3回は井上さんが中小企業診断士を合格するまで走り抜けたモチベーションの源泉と合格後に訪れた変化に迫ります。

知識を得たからよしという結末はあり得なかった

――長期間に及ぶ試験との戦いでしたが、最後まで走り抜けることができたモチベーションはなんだったのでしょうか?

試験勉強を始めたきっかけにもつながりますが、自分の現状に対する危機感でした。これは能力もですがこのままではだめだ、知識を補充しないとだめだという点がありました。また、試験勉強は土日に特に大きく時間を割いていましたので家族に負担をかけました。2次試験をスキップした年に娘が生まれたのですが、それでも勉強を行っていました。結局それもあって受験をスキップしましたけどね。そのため勉強期間が長くなったからこそ、合格することでしか整理がつかないと思いました。勉強して知識を得たからよしとしようという結末は自分の中ではあり得なかったですね。

――突っ込んだ足が既に深いところまでハマってしまっていたということですかね?

沼に突っ込んでそれが深くてさらに気付けば後ろにも色々背負っていましたね。

――そうすると家族に対し結果を残したかったということが一番のモチベーションだったのでしょうか?

まさにそれが1番のモチベーションでしたね。

合格後の自身の変化に見る中小企業診断士の希望

――中小企業診断士に合格してみて良かったなと思えることはありましたか?

まずは何よりも家族が喜んでくれたことですね。また、今の会社に属していた中では関われなかった人と関わることができたことは、この資格が持つ合格したからこそ言えることかと思います。今私が行っている取材の学校や、2023年4月に入会した中小企業診断士協会などでさらに広げていけるということは大きいと感じています。

――今後中小企業診断士を活用して行いたいことはありますか?

現在経験として中小企業診断士らしい活動はまだできていないです。そのため中小企業診断士協会の活動を通じて、補助金などの業務に触れる機会を得たいと考えています。初歩的なことではありますが徐々に活動の機会を広げていきたいです。

――将来が楽しみですね。

頑張らないといけないことはあると思いますが、自身の可能性を広げていくと言いますか、診断士試験と向き合った時もそうですが、自分の手元にないものを取りにいくのは大変ですけど、試験勉強を頑張った末に資格を取れたことを通じてその後の広がりを経験したので、中小企業診断士登録をしてからの活動も頑張って広げていきたいと思います。

――最後に診断士試験の受験生に向けてメッセージをお願いします。

試験に関して言うと勉強する前から構えすぎないことです。社会人で受ける方が多いと思いますが、自分の業務や興味があることがはまる科目があると思うので、そういう科目から勉強してみるとよいと思います。いきなり全科目勉強して合格するのももちろん素晴らしいですが、私みたいに科目合格を取りにいくという選択肢があるというのは知っておいて欲しいなと思います。もちろん最後までやり切るためには相応の努力は必要ですが、最初のきっかけとしてはそういう形でもよいのではないかと思います。
試験後は会える人が確実に変わる試験だと思います。特に自分の動き方次第でいろんな可能性が、場が提供されている試験です。そういう場が試験勉強の先にあるという希望を持って試験勉強を頑張って欲しいです。




佐藤 克哉

佐藤 克哉 取材の匠メンバー、中小企業診断士
1993年生まれ。岡山県出身。大学卒業後、金融機関に入社し主に法人営業に従事。経営者相手に営業を行う中で経営の知識を網羅的に学ぶため中小企業診断士を目指し2021年度中小企業診断士試験に合格。2023年4月に中小企業診断士登録。現在はファイナンス関連のコンサルティング業務に従事し、企業内診断士として活動中。

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