【岡部匡太さんインタビュー】周りに流されない。自分軸を貫いて一発合格!独学を逆手にとった勉強法とは。

【岡部匡太さんインタビュー】周りに流されない。自分軸を貫いて一発合格!独学を逆手にとった勉強法とは。

【第3回 ストレート合格のその先に。より高みを目指して】
過去の記事:第1回第2回

【岡部匡太さんインタビュー】

独自のスケジューリング法でストイックに、かつワークライフバランスを保ちながら、着実に勉強を進めてきた岡部さん。第3回は、2次試験の勉強法から合格後のビジョンについてうかがいました。

教材は厳選し、自分の成長にフォーカス

――2次試験はどのように勉強されたのですか。

「診断士ゼミナール」をベースにした点は1次試験と同じなのですが、「『まとめシート』流!ゼロから始める2次対策(Kindle 野網美帆子著)」を併用して、試験の考え方やポイントの把握に努めました。そのうえで「診断士ゼミナール」を使って実際の過去問にあたり、模範解答と自分の解答とを比較しながら改善を繰り返していきました。受験予備校の過去問題集も手に取ってみたのですが、予備校の解答は完璧すぎるため、それだけを見ていたら逆に挫折していたかも知れません。ベースを持ちつつ、複数の教材を参考にしたのは良かったと思います。解答例そのものよりも、解答例の根拠を重視して、そのポイントやキーワードをきちんと自分の解答に反映できたかどうか、という観点で自己採点をしていました。

――模擬試験は受けられましたか。

模試は1次試験のみでした。2次試験については、「模試の結果を見て、逆に不安になってしまう人もいる」というネットの記事を見て、「たしかに」と思ったため、結局受けずじまいでした。

――本試験がいきなり本番だったのですね。試験当日はいかがでしたか。

いつ栄養ドリンクを飲むか?というタイミングまで、事前にイメージトレーニングをしていたので、当日は淡々とやり切るのみでした。2次試験の会場では、「ついにここまで来たのだな」と感じましたね。試験が終了した後は、「一生のうちで、こんなに頭を使い続けたことはなかったな」と思いながら、帰途につきました。

――いよいよ合格発表。その瞬間はいかがでしたか。

合格発表は、待ちきれず会社でネットから確認しました。自分の受験番号を見つけたときは本当に嬉しかったです。朝5時起きでストイックな生活を続けてきましたが、正直、もし2次試験で不合格だったら、同じ生活をもう1年続けるのは厳しいなと思っていました。「本当に良かった!」の一言です。

広く深くつながる人脈。感謝を忘れず、さらなるステップアップを

――念願のストレート合格を果たした今。今後のビジョンは。

実は2023年のお正月に、5ヶ年計画を立ててみたのです。会社に頼ることなく、自分でキャリアを築いていけるようになりたいため、まずはWEB系の資格と宅建の取得を考えています。現職で不動産を取り扱っていることもあり、勉強を始めました。さらに次のステップとして、行政書士も考えています。行政書士を目指そうと思ったのは、開業届等の独占業務を持っているためです。メインを行政書士に置き、「実は経営のアドバイスもできます」というのが理想なので、ここまでは必ず取得したいと思っています。

――最後に、合格を目指している皆さんへメッセージをお願いします。

1つ目は、勉強して得られる知識ももちろんですが、キャリアを広げていくという意味でもとても良い資格だと思うので、「ぜひ頑張ってください」ということです。企業にお勤めの場合、どうしても人の繋がりが社内中心になりがちですが、私自身の経験として、「中小企業診断士の資格を持っている」という前提でつながる人脈は、社内や趣味などの繋がりとはまた異なった深いものになると感じています。そして、2つ目は、家族や周囲の方々への感謝の気持ちを忘れずに。皆さん、様々な環境で勉強されていると思うのですが、どうしても勉強をしていると、追い詰められることもありますよね。ただ、それは「自分が好きでやっていること」だと思いますので、ぜひご家族や周りの方に影響が及ばないよう、感謝の気持ちを忘れずに頑張っていただければと思います。






鈴木 雅子

鈴木 雅子 取材の匠メンバー、中小企業診断士
千葉県出身、神奈川県育ち。大学卒業後、大手小売業で販売・新店立ち上げを担当。その後、自動車部品メーカーでの輸出・生産管理業務を経て、現在は工具メーカーにて購買・販売管理に従事。現職である中小企業への転職をきっかけに、体系的に経営全般を学びたいと考え、中小企業診断士を目指す。2023年中小企業診断士登録。神奈川県中小企業診断協会所属。

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