【田淵秀樹さんインタビュー】 今こそ海外にチャンスあり!~国際派診断士のあくなき挑戦~

【田淵秀樹さんインタビュー】 今こそ海外にチャンスあり!~国際派診断士のあくなき挑戦~

【第3回 スケール感を持ってチャレンジを】
過去の記事:第1回第2回

【田淵秀樹さんインタビュー】

2013年に中小企業診断士を取得。2014年、転職を機に海外支援業務へ踏み出した田淵秀樹さん。これまで支援した地域はアジアから、遠くアフリカ大陸に至る。最終回は今後の目標と読者の皆さんに向けたメッセージをお聞きしました

与えられた仕事ではなく自分で生み出したい

――今後の思い描く目標を教えて下さい。

いまは一人で仕事をする事が多く、せいぜい10社20社を指導するのが精いっぱいというのが実際のところです。将来的には自分と同じような思いを持つメンバーと一緒に、大きな事にチャレンジしたいと思っています。例えば、極論ですがタンザニア全土、国ひとつを支援するくらいのスケール感でやってみたいですね。どちらかというと、与えられた仕事をやるよりも自分で仕事を作っていきたい。そしてその仕事を同じ思いを持つメンバーと共にやりたい。これが目標ですね。

――目標に向け、今後も海外で挑戦していく上で特に大切にしている事はありますか。

ひとつは、当たり前の事をきちんと当たり前のようにこなすこと。例えば、約束の期限を守ることは海外に限らず最低限必要なことですよね。もうひとつは、寛容さや柔軟さを持ちつつ、自分の考えをはっきりと相手に伝えることですね。当然、日本とは文化や考え方、価値観も異なるので、日本では当たり前だと思うことや言わんとすることなどがニュアンスでは相手に伝わらない。そういった意味でもコミュニケーションの取り方を大切にしています。

さあ、今こそ好機 世界に打って出よ

――最後に中小企業診断士を目指している読者の皆さんに温かいメッセージをお願いします。

私は中小企業診断士の資格取得をきっかけに新しいことへ挑戦し、それなりに成功していると感じています。新たなことへチャレンジするのはそれなりに不安を感じるかもしれない。ですが、決して死ぬようなことはないので、少しでも前向きな気持ちがあれば、一歩前に踏み出して欲しいですね。

特に海外の案件を初めて受注するには少し時間がかかるかもしれません。でも粘り強く企画提案を続けることで必ず道が開けると思います。そして一度実績が作れると、よほどのことがない限りそれなりに仕事はある、というのが実感です。特に最近は安全志向の高まりといった時代背景からか、海外を志望する若手人材が減っていると聞きます。逆にそういう時こそ好機なので、少しでも海外に興味を持ち挑戦してみようかなって気持ちのある方は、中小企業診断士の資格を一つのアドバンテージにしてぜひチャレンジして欲しいですね。

神屋 裕司 取材の匠メンバー、中小企業診断士

大阪府出身。大学卒業後、中小の水産加工会社に入社。中国の山東省、遼寧省に約3年駐在し、現場の品質管理等に従事。その後趣味である釣り関連のメーカーに転職するものの、理想と現実のギャップに苛まれ再び食品業界へ。2019年中小企業診断士登録。夢は無人島で釣り三昧の日々を送ること。

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